家計

お金が貯まる仕組み作り 天引き貯蓄に自動積立預金を活用、目安は収入の6分の1

どうすれば「お金を貯める仕組み」が作れるのか(イメージ)

どうすれば「お金を貯める仕組み」が作れるのか(イメージ)

 1円でも安いスーパーを探し、水や電気はできるだけ使わず……必死に節約しているのに、今月の貯金もほんのわずか。それは、お金を管理する「仕組み」が整っていないからかもしれない。では、どうすればお金が貯まる仕組みが作れるのだろうか。

「徹底天引き」で給料日に即貯める

 いちばん簡単なのは、お金を自由に使えなくすること。給与が振り込まれる口座から必要なときに引き出して、残りを貯蓄に回す「残し貯め」は、よほど収入が多いか、意志の強い人にしか向いていない。

 消費生活アドバイザーの丸山晴美さんによると、お金を貯められる人は、多くが毎月の給与から貯蓄に回すお金をあらかじめ天引きする方法を取っている。

 多くの銀行で、毎月任意の額を自動で定期預金に積み立てられる「自動積立預金」がある。他行への自動振込入金ができる銀行もあるため、貯蓄用に別口座を持っておくのも手だ。

 プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが解説する。

「銀行の定額自動振込は、手数料無料で行っているところも多い。住信SBIネット銀行や楽天銀行、GMOあおぞらネット銀行などはメガバンクよりも金利が高いので、新たに口座を開くならおすすめです。auじぶん銀行など、定額自動入金を手数料無料で行っている銀行もあります。財形貯蓄制度のある会社に勤めているなら、それを利用するのもいいでしょう」

1か月の収入における支出、理想の内訳は?

1か月の収入における支出、理想の内訳は?

 家計再生コンサルタントの横山光昭さんによれば、貯蓄に回すお金は「収入の6分の1」が目安。その上で、ボーナス時はいつもより多めに貯蓄するのがベストだ。仮に月収が30万円なら、月5万円ずつ、年2回のボーナス時に10万円ずつ天引きすると、1年で80万円、5年で400万円になる計算だ。

「収入の6分の1、だいたい15~17%弱が理想です。そのうち10%ほどは自動積立定期にして、残る7%弱を通常の預金としておいておくといいでしょう」(横山さん)

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