大阪では有名な地域密着型スーパー「玉出」
地方色豊かなご当地スーパーには、他の地域ではあまり見かけない食材や、地元民の舌に合ったグルメが並ぶばかりか、その地に暮らす人たちの特徴に合った営業で目を引く店舗もあり、旅行で訪れる人にも人気だ。
創業約40年の『スーパー玉出』は、店舗のほぼすべてが大阪にあるという地域密着型のスーパー。パチンコ店のようなド派手な外観で、店内もとにかく賑やか。また、食品が安い関西でも『玉出』は激安で知られ、総菜コーナーの値札は、ほとんどが300円以下!
粉もんごとに専用のソースを使うのが関西の流儀。『どろソース』が定番だが、家庭でよく使うのはウースターソース。付け合わせのキャベツ、目玉焼きやカレーにと、とにかく登場頻度が高い
「安くても原価や品質は下げません。その分、たくさん売って儲けを出すようにしています」と、総菜担当の小林勝彦さん。しかも、多くの店舗が24時間営業なのに、終日客が絶えないという。
「ネットでも生鮮食品が買える時代にわざわざ足を運んでくださるのは、プラスαの楽しみがあるからでしょうか」(店長・石大悦司さん)
品物を選ぶ楽しみだけでなく、スーパーで繰り広げられる会話を楽しみに来る人も多いそう。おしゃべり好きの関西人ならでは!
■『スーパー玉出 恵美須店』
【住所】大阪府大阪市浪速区恵美須西1-2-14
取材・文/番匠郁 撮影/二村海 取材協力/ショッピングアドバイザー・今野保
※女性セブン2022年10月27日号
様々な商品がズラリ
関西人なら誰もが知っている駄菓子『満月ポン』
その安さでチラシの一面を飾る『せみ餃子』
関西おかんの“あめちゃん”の定番『パインアメ』
「お好み焼きなどの“粉もん”は、家でも外でも総菜でも食べるのが文化です。家で作るときは、ソースも粉も専用のものを使い分け。関西の人は、マヨネーズもよく使いますね」(恵美須店店長の石大悦司さん)