年末年始は、帰省や旅行などで移動が多い時期。混み合う時こそ譲り合いの精神が大事だが、先日ネットで話題となったのが、“新幹線の3列シートの窓側に座っていたところ、隣の2人組がカードゲームを始めたためトイレに行きにくくなった”という不満のツイートだ。
2019年に『のりものニュース』が行った「新幹線に1人で乗るとき、『窓側』と『通路側』どちらの席を選ぶか?」というアンケートでは、79.5%が「窓側」と回答。やはり外の景色が見えにくい通路側は不人気のようだが、「あえて通路側を選ぶ」という人たちもいる。そこにはどんな理由があるのか? 通路側派の人の意見を聞いてみた。
都内在住で、マスコミ関連企業に勤める会社員・Mさん(40代/女性)は「昔から絶対に通路側」だという。
「通路側は何よりトイレに行きたい時や、ちょっとデッキまで移動したいという時にパッと行けて、隣の人たちに気を遣う必要がない。上の荷物を取る時なんかも、絶対に通路側の方がラクですよね。窓側は確かに景色が見えますが、特に飛行機の場合、飛んでしばらくすれば空しか見えなくなりますし、国際便はどうせ日除けを下ろします。しかも窓側は日差しが差し込むし、冬は冷気が伝わってきて寒く感じるし、個人的にはあまりいいことがないんです」(Mさん)
埼玉県在住の主婦・Kさん(30代/女性)も通路側派だ。
「乗り物酔いが酷くて、新幹線でも飛行機でも乗り物酔いします。気休めかもしれませんが、車両や機体の真ん中に近い方が揺れない気がするので、空いていても通路側に座ります」(Kさん)
千葉県に居を構え、休みがあれば国内外に旅行に出かける自営業のFさん(40代/男性)は、長年悩み続けた挙げ句、通路側派にたどり着いた。
「ガラガラなら窓側を選びますが、混んでいる時は通路側。窓側だと、トイレに行く時に通路側の人に声を掛けることになるのがイヤなんです。怖そうな人だと声を掛けづらいですし、熟睡している人だとなお申し訳ない。出る時に1回、席に戻る時に1回謝り、2回トイレに行ったら4回『すいません』です。そんなに気を遣うぐらいなら、最初から通路側に座る方がよっぽどラクです」