車中泊で全国を旅行し、その様子を連載する漫画『今夜は車内でおやすみなさい。』(ヤンマガWeb)を連載中の漫画家、小田原ドラゴン氏(52)。10月21日、年金事務所から約2130万円もの大金を突然差し押さえられたことで話題となった。当時、本人は「年金の未納が原因」と話していたが、その後差し押さえられた大金はどうなったのか──。あらためて本人にコンタクトを取ると、差し押さえられた約2130万円は、その3日後に全額返っていたことがわかった。ことの経緯を、小田原氏が語った。
「10月21日に突然、自分の銀行口座に預金全額、“21306487円サシオサエ”の表示が出ました。驚いて銀行に電話をすると、『年金事務所からの差し押さえです』と。思えば26歳で会社員を辞めて以降、いつからか年金の支払いをやめており、催促状と思われる封筒も届いたら捨てることを繰り返していました。その時はこんな額になっていたのかと驚いたけど、払っていなかった自覚もあったので、大金ではありますけどもうなくなったものだと腹をくくっていました。
その翌日、差し押さえについて年金事務所に連絡をすると『年金と延滞金あわせて47万円を年金事務所に持ってくるように』と言われました。そしてその47万円を支払ったら、差し押さえた全額を返すと言われたのです」
あくる日、小田原氏は現金と印鑑を持って年金事務所を訪れたという。
「混雑しているのを憂鬱に思いながらその場に立っていると、職員さんのほうから『小田原さんですよね?』と声をかけられたんです。『はい』と答えると、そのまま地下の会議室に通されました。そこで47万円の現金を渡し、今後支払い漏れがないように銀行引き落とし手続きをした。それを終えると『差し押さえさせていただきました全額は翌日あたりに同じ銀行に振り込みます』と告げられて。翌日の10月24日に口座を確認したら、“サシオサエ トリサゲ“という表記で2130万6487円が振り込まれていました」(小田原氏)
要するに、小田原氏が支払わなければいけない金額は47万円だったのだが、口座内のほぼ全財産に近い約2130万円が差し押さえられたということになる。