日進月歩で変化しているテクノロジー。特にIT関連の進化は著しく、人々の生活に大きな影響を与えている。技術革新のスピードが速いため、特定の世代以上なら当たり前に知っているPCの話題でも、その下のスマホネイティブ世代には通じないというケースも珍しくないようだ。PC・ガジェット関連用語が「若者に伝わらなかった」という人たちの声を集めた。
USBメモリ&SDカードはクラウド世代に通じない?
メーカーに勤務する40代男性・Aさんは、データの一部をUSBメモリに保存し、管理している。いつのものようにノートPCにUSBメモリを挿していたところ、インターンで来ていた女子大学生から「それ、何ですか?」と聞かれたという。彼女はUSBメモリがわからなかったのだ。
今やデータはクラウドで保存・管理する時代。特に若い世代にとっては、PCよりスマホの方が馴染みが深いため、記録メディアを知らなくても不思議ではない。Aさん曰く、「彼女はSDカードも知らなかった」という。
「デジカメで撮影した写真データを、SDカードからPCに移してほしいと伝えたんですが、彼女はきょとん。教えると、彼女は『カメラって、こんなカードが入っているんですね!』と興味津々でした。写真はiPhoneでしか撮ったことがないとのことで、確かに今はデジカメを使うほうが珍しいでしょう。ましてや記録メディアを持ち歩く習慣なんてないですよね」(Aさん)
CDを「焼く!?」
音楽関連の記録メディアも危ない。商社に勤務する30代女性・Bさんは、スマホと一緒に持ち歩いているiPodを職場のデスクに乗せていたところ、後輩の20代男性から「スマホ2台持ちにしたんですか?」と声をかけられた。
「さらに、『いつの時代のiPhoneですか?』と言われました。『iPodだよ』と伝えると、『iPadですか?』と聞き返され、iPodの歴史を説明しました。まあ、私が大学に入った時によく使っていたものですし、今も使っている人は珍しいので、知らなくても当たり前ですね」(Bさん)