Bさんは試しに、音楽にまつわる記憶メディアをどこまで知っているか、聞いてみた。
「MDは知りませんでしたが、カセットテープは知っていましたね。テレビで見たことがあるそうです。ついでに、昔はレンタルCDを借りてきて、家で夜な夜なCDを焼いて……と言ったら、彼に『焼く!?』と驚かれました。CD-Rも見たことがないようです。さらに言えば、ディスクドライブの存在も怪しかったです」(Bさん)
「スクリーンセーバー」は必殺技の名前?
PCやネット関連の言葉も通じないことがある。IT企業に勤務する40代男性・Cさんは、職場で、「そういえば最近は、スクリーンセーバーを使う人をあまり見なくなった」という話題で盛り上がっていた。すると、そばにいたアルバイトの男子大学生が首をかしげていたという。
「職場で使うPCの入れ替えがあったんです。その作業をしている時、『昔ってスクリーンセーバーの設定もあったよね』とか、それをどんなものにしていたかという話題で盛り上がったんです。
でもバイトの彼は、そもそも『スクリーンセーバー』がわからず、必殺技の名前かキャラクター名じゃないかと思ったそうです。PCのモニターが焼き付くのを防止する機能だと説明したら、そもそもそんな機能があることに驚いていました」(Cさん)
PCやガジェット関連のテクノロジーの進歩は早い。それだけに、世代によっては当たり前に知っていると思っていた言葉が伝わらなくて戸惑うケースもあるようだ。(了)