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「脱マスク」の方針でも外す気ゼロ… 現役大学生たちが語る“取らないメリット”

「マスクを外して『こんな顔だったんだ?』と思われたくない」という人も(イメージ)

「マスクを外して『こんな顔だったんだ?』と思われたくない」という人も(イメージ)

「脱マスク警察」に抵抗したい

「いろんな意味で、授業中はマスクを着けているほうがラク」というのは、同じ大学に通う、男子学生・Bさん(3年生)だ。

「大教室の対面授業はいつも部活のメンバーと一緒に受講しているのですが、私語をしていると怒る教授がいるんです。ただ、マスクをしているから個人は特定できないみたいで(笑)。顔と名前が特定されたら単位にも響くと思うんですが、“ワンオブゼム”になるので、そういう意味ではマスクは結構便利だなと思っています。授業中にスマホをいじったり、内職をしていても、マスクだと特定されづらいですし、心理的な面でも授業中にサボりやすいというのはマスクのメリットですね」(Bさん)

 一方、マスクを取るよう迫る「脱マスク警察」の出現を危惧する学生もいる。別の私立大学に通う男子学生・Cさん(1年生)は語る。

「僕が一番心配なのは『脱マスク警察』みたいな人が現れそうなこと。マスクをしろという同調圧力も嫌でしたが、ここからは『マスクを外せ!』『マスクをしている奴はコロナ脳』みたいな風潮が出てくるんじゃないかと危惧しています。もともと所属している学祭運営のサークルのメンバーに、“反マスク”の人がいるんですが、政府の方針を受けて鬼の首を取ったように『脱マスク警察』になりそうな予感がしています。

 元々花粉症の人もいるし、顔を隠している方が楽だからマスクをしている人もいますよね。なんでもコロナにかこつけて、『マスクをし続ける人は頭が悪い』みたいな考えを押し付けないでほしい。そういう奴に対して静かに抵抗するためにも、僕は今年いっぱいくらいまではマスクを付けようかなと思います(笑)」(Cさん)

 今後、自己判断でマスク着用するかどうかが選択できるようになるが、コロナ禍のキャンパスライフをマスク着用で過ごしてきた大学生のなかには、「取らないメリット」の方が大きいと感じている人たちも少なからずいるようだ。(了)

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