たとえ友人同士でも、貸し借りはトラブルを招きやすいもの。それが事故を起こすリスクがある「車」であれば、なおさら貸し借りには慎重にならざるをえない。それでも、「車を貸して」と言ってくる人は存在し、さらに、それを断ると「ケチ」扱いされる――そんなボヤキも、ネット上に絶えない。実際に友人に車を貸さなかったら“逆ギレ”されたという人たちに、納得できない心の内を語ってもらった。
「カーシェアみたいなもんじゃん。うちのも今度貸すから」
メーカーに勤務する40代女性・Aさんは、ママ友に「車を貸して」と何度か頼まれたことがあるが、きっぱりと断ってきたという。
「『ショッピングモールに行きたいから』『今度、水族館に行きたいから』など、ことあるごとに車を貸してと言ってくるんです。まるで本やCDを借りるような軽い感じです」
ただし、そのママ友は車を持っているのだ。にもかかわらず、なぜ「貸して」と頼んでくるのか疑問に思ったAさん。理由を尋ねてみると、彼女の夫がマイカー通勤になったから、車を自由に使えなくなったという話だった。
「うちは保険が夫婦限定。ママ友にしても、他人の車を運転する際、万が一のことがあった際に補償がある保険に加入しているかどうかよくわかっていないようなので、断りました。するとそのママ友は『前に頼んだ人は貸してくれたのに、ケチ!』『使う予定ないんでしょ? だったらいいじゃん』『汚さないから』など、文句を言いながらも、どうにかして借りようとしてくるんです。
挙句の果てに、『カーシェアみたいなもんじゃん。何かあったら、うちのも今度貸すから』と開き直られました。心底、もう一台買ってくれと思いましたね」(Aさん)