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「ケチとかそういう問題じゃない!」 友人同士でも「車だけは絶対に貸さない」人たちの言い分

「え? 友達なのに貸してくれないの?」

 IT企業に勤務する30代男性・Bさんは、学生時代の友人に、いろいろなものを貸したことがあるが、「車」についてはきっぱり断った。友人は「え? 友達なのに貸してくれないの?」と驚いた様子だったそうだ。Bさんは、車を貸すことの意味や重大性をわかっていないと呆れる。

「僕は、基本的に、車は貸すものじゃないと思っています。道路上では自分に責任がなくても、事故に巻き込まれる可能性があるわけですし、車に傷がついたり、故障するだけじゃなく、人身事故にでもなったらと思うとぞっとします。保険に入っていたとしても、事故にあったり、こすられたりしたら、僕が使えない期間が発生するリスクがある。運転免許を取った時点で、そういったことも理解していると思うのですが……」(Bさん)

 Bさんは、その友人から「そんなセコい人間だとは思わなかった」となじられたと明かすが、「むしろ、レンタカー代をケチるお前のほうがケチだろうと(笑)。そんなヤツは友人じゃない。こちらから縁を切りました」と言う。

レンタカーのほうが面倒事は少ない

 一方、「車を貸して」と頼む人はどういうつもりなのだろうか。飲食店勤務の30代男性・Cさんは、友人の車を借りたことがある。

「双方の保険は確認したうえでの話です。最近、急遽大きな荷物を運ぶことになり、ハイエースを持っている友人に貸してもらいました。レンタカーだと予約や返却などの手続きが面倒で……。友人なら、借りている時間にある程度融通がきくという目論見もありました。もちろんガソリンは満タンにして返しますし、『焼き肉か寿司をおごる』という約束もしました」(Cさん)

 しかし、Cさんは「その時は切羽詰まっていたので友人に借りましたが、大前提としてはレンタカーがいいとは思う」と言う。

「なんだかんだ、中の掃除には自分の車よりも相当気を使いますし、食事をごちそうするようなお礼の金額も、そこそこかかる。総合的に見て、レンタカーのほうが面倒事は少ないと思います」(Cさん)

 車を貸したくない/借りたい人には両者それぞれの事情があるようだが、何かあった時のトラブルは、ほかのものの比ではない。たとえ友人からだろうと、「車を貸して」という依頼を断る人たちには、しっかり言い分があることも覚えておきたい。(了)

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