また、近年は定年退職後も働くことがスタンダードだが、やり方を間違えると汗水たらした結果、大損することもあるので要注意。
「65才で年金受給を始めながら会社の役員としてバリバリ働いた結果、年金+給料が一定額を超えると年金カットになる『在職老齢年金』に引っかかり、働いている間の年金をまったくもらえなかった人がいました。年金受給の開始をずらせると知らず、後からまとめてもらえると思っていたそうで、大きなショックを受けていました」
このケースからも明らかなように退職金や年金など、老後の生活をめぐる制度は複雑でわかりづらいものが多い。
「定年後に職業訓練を受ければ長く雇用保険をもらえるなど、知っておくと得する制度もあります。いずれも複雑でわかりにくく、その人の状況によって少しずつ異なります。企業やハローワーク、役所などに問い合わせてしっかり確認して“オーダーメード式”で活用することをおすすめします」
※女性セブン2023年4月13日号