別の私立大学に通う男性・Bさん(20歳)もヒップホップを愛好する一人だが、こうしたアーティストのライフスタイルを模倣する若者たちを「ダサい」という。
「最近ではヒップホップがかならずしもアンダーグラウンドなカルチャーではなくなってきている。クラブに行かなくても、AbemaやYouTube、TikTokを見てラッパーを好きになったキッズたちが、安易に大麻に手を出しやすい環境なのかもしれません。ただ、僕は善悪の判断がつかずに、流されて手を出すキッズたちには『ダサいよ』と言いたいですね」(Bさん)
大麻は気づかない間に依存症に陥りやすいことや、より強い刺激を求めて毒性の強い薬物に手を出しやすくなることから「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれている。大学に入学すると新たな出会いが増える。学生たちに迫る誘惑を断ち切るためには、今後も啓発活動が必要だろう。(了)