身近にある商品は外国製のものが多い
「グローバル株や米国株はよくわからないから、なじみのある日本株に投資したい」という話を聞くこともあります。ですが、よく知っている日本株は、これから中長期的に見て上がる株なのでしょうか? 日本株以外はよくわからないという人も、日々使っているスマホは米アップル(AAPL)のiPhoneだったり、趣味のジョギングで履いているのは米ナイキ(NKE)の厚底シューズだったりするのではないでしょうか?
仕事で日本製のパソコンを使っているとしても、その心臓部であるCPUやOSは海外製。新型コロナで接種したワクチンも米ファイザー(PFE)と独ビオンテック(BNTX)が作ったものと、米モデルナ(MRNA)が作ったものがメイン。国内外の旅行で乗る旅客機も海外製(大半は欧州のエアバス[EADSY]か米ボーイング[BA])です。
私たちは「知らない、縁遠い」と思い込んでいるだけで、じつはグローバル企業や米国企業の商品やサービスを、知らない間に日常使いしています。そして後述するように、その気になればグローバル株の情報は日本語でも十分に集められるのです。
もちろん、日本株は一切買わないほうがいいといっているわけではありません。
日本企業にも、グローバルな舞台で活躍しており、潜在的な成長性を秘め、業績が急拡大して株価が上昇する余地を残している銘柄もあるでしょう。いわば日本株の皮をかぶったグローバル株を見つけるのも、株式投資の醍醐味です。
でも、より視野を広げて、視線を海外に移してみれば、グローバルではもっと成長性
と株価の上昇余地を残している有望銘柄がたくさん見つかるのです。
【プロフィール】
志村暢彦(しむら・のぶひこ)/1974年生まれ。Oxford Club Japanチーフ・ストラテジスト。大手金融機関などを経て、2013年スカイキャピタルグループ設立。ファンドマネジャーやトレーダーとして大手機関投資家・投資信託等の資産運用に携わり、現在は富裕層を含む個人投資家や企業経営者の資産形成を支援する。初の著書『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』(ダイヤモンド社)がベストセラーに
※志村暢彦・著『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』(ダイヤモンド社)より一部抜粋して再構成