新型コロナウイルスの感染拡大から4年目を迎え、長らく自粛されていた飲み会が復活しつつある。今年、数年ぶりに新入社員の歓迎会を開いた企業も少なくないようだ。歓迎会は社員同士の交流がはかれるイベントである一方、参加した新入社員の中には、初めての職場の飲み会の“洗礼”に疲労困憊している人もいるようだ。そんな新入社員たちに“飲みにケーション”に対する本音を聞いた。
とにかく苦痛で仕事以上に疲れる
今春、念願の商社マンになった男性・Aさん(20代)だったが、新入社員歓迎会に参加した際の“居心地の悪さ”を振り返る。
「参加する前から、男性上司に『自己紹介時に面白いネタ期待してるから!』と言われ、それだけで会社を辞めたくなりました。参加すると上司が一方的に『社会人になったんだから~』『俺の若い頃は~』『コロナ前は~』という話が長くて……。最後に『俺のありがたい話、メモ取った?』と言われてドン引きしました。顔が笑っていたのでギャグのつもりかもしれませんが、全然おもしろくありません」(Aさん)
Aさんは上司や先輩社員から、「若いんだから」「若い子は知らないか」という言葉を何度も浴びせられて、「居心地が悪かった」と振り返る。
「女性の先輩から『若いんだからいっぱい食べられるでしょ』と言われ、揚げ物系を大量に食べるはめになりました。ほかの先輩がその先輩に『それパワハラじゃん?』と言い、笑い合っていましたが、どういう反応が正解なのかわからず、黙っているしかありません。
その後も、『若い子は知らないか~』『俺の子供でもおかしくない年齢だもんなあ』という、“知らんがな”な話がしばしば展開され、彼らは盛り上がっていましたが、僕たちは置いてけぼり。とにかく苦痛で、仕事以上に疲れました。これが会社の飲み会というやつか……と思いました」(Aさん)