いまだに女性の新人は“接待”要員?
PR会社に入社した女性・Bさん(20代)も、「疲れるだけだった」と明かす。
「直属の先輩からは、新入社員の歓迎会は、『新人のお披露目会だからお酌して回って、顔を覚えてもらえ』と言われました。正直“歓迎会”なんだから、そっちが回ってこいよと少し思いましたけど(笑)。しかも私を含め、女性の新人はいろんな席に呼ばれて、まるで“接待”要員です。もはや歓迎されているどころか、私たちが歓迎している感じで、すごく疲れました。
もちろん、初めての会社での飲み会だし、緊張からの疲れはあると思うんですけど、それ以上に、“女性がお酌したり、ホステス役として扱われる飲み会って、時代錯誤じゃないの?”という驚きからの疲労が大きかったですね。ニュースとして報じられていることと、実態のギャップというか……。飲み会離れとか言われますが、これはたしかに無駄だなと思いました」(Bさん)
ずっとこの会社にいるかもわからないのに…
不動産会社に入社した男性・Cさん(20代)は、「歓迎してくれる気持ちは、ありがたいと思います」としたうえで、こう話す。
「でも、飲み会に参加するかどうかは、こちらの意思で決めていいはずなのでは?と言いたい。僕は大人数の飲み会が苦手なので、『行かなくていいでしょうか?』と先輩に聞いてみたら、『ダメ』と言われました。ダメってあるんだって思いました(笑)。それが社会人というものなんでしょうか……。
行ったら行ったで、よってたかって『配属には不満もあるだろうけど、いつか報われる』とか、『あの人はこういう人だから』とか、いろんな人がいろんなことを言うんですよね。まだ会社の内情も全然わかっていないし、ずっといるかもわからないのに、先入観の入った情報を中途半端に知ってしまうと、混乱します。何か“教えたがり”の人が多いのかなと思って、『へえー』ばかり繰り返していましたが、正直何も覚えていません。