勝手に“公式”を名乗る青バッジに警戒
メーカーに勤務する40代男性・Bさんは、著名人の青バッジ取り消し騒動で、“公式”の価値をあらためて考えるようになった。
「青バッジがあれば、いわゆる“本人・公式”っていうイメージがやっぱり強いのに、誰でも買えるとなると、一気に価値がなくなった感じがします。最近はただのファンなのに、アカウント名に本人の名前や漫画キャラクターの名前、“公式”とつけたようなアカウントも多いから、そういったアカウントが青バッジをつけているとややこしい。本物かどうかの判別が難しく、なりすましにも警戒します」(Bさん)
“承認欲求を満たしたい人”だと思われる?
一方で、新たに青バッジを得た人は、なぜほしいと思ったのだろうか。不動産会社に勤務する20代男性・Cさんは、かなりヘビーなTwitterユーザー。一日に何度も投稿する生活のなかで、「長文ツイートや、公開後の編集など、便利だなと思った」という。
ただし、当初こそ青バッジがついていることに喜んだCさんだが、現在は複雑な思いを抱き始めていると明かす。
「青バッジは昔は憧れだったけど、今は『消えてももう気にしない』というタレントの意見なんかを見ると、“青バッジがついていない公式アカウント”のほうがカッコいいと思えてきました。もはや青バッジは、課金ユーザーの証。一般人のくせに、“承認欲求を満たしたい人”みたいに見られているんじゃないかと、なんだかソワソワしています」(Cさん)
もともと著名人のすべてに青バッジが付与されていたわけではないが、本人かどうかを見極める目印になっていたのは確か。誰でも課金すればマークをつけられるようになったことで、その意味も変化していくのかもしれない。(了)