「周囲の様子を見つつ、当分の間は送迎時にはマスクを着用するつもりです。ただ熱中症も怖いので、遠足、運動会などの屋外での行事に参加する時にはマスクを外そうとは思っています。小規模な幼稚園ですので、マスクをしていないとジロジロみられそうで、“変わり者”って思われちゃうのかな……と想像すると、マスクを外すのにもすごく勇気がいります」(同前)
それでも最近はマスクを外したままお迎えに来る保護者も増えてきており、それを見たユミコさんも思い切って外す機会があったそうだ。「人目が全く気にならないわけではありませんが、マスクなしで吸う空気は気持ちがいいですね」とユミコさんは話していた。
「非マスク」で悪目立ち
都内在住の会社員・スズカさん(仮名、24歳)は、マスクを外したことで社内の人間関係のトラブルに発展してしまったことを打ち明けてくれた。
「マスクを外して出社したら、社歴の長い女性上司から『周囲への配慮に欠けている』と指摘されました。この会社にいる限り、私はマスクを着用し続けなければならないのでしょうか……」(スズカさん)
昨年の夏からは屋外ではマスクを外すなど、スズカさんは現在、必要最低限のマスク生活にしているそうだ。今年3月にマスク着用が緩和された時も、初日にマスクをせずに電車に乗り、大勢の人から見られたりしたものの、「気にしないようにした」という。
「女性上司は気難しい性格なので、今後どのように対応すべきかすごく悩みました。私は体調に不安があったら会社を休みますし、咳やくしゃみをする時は口元をタオルで覆います。私なりに感染対策はしているつもりですので、女性上司の顔色をうかがうのではなく、自分の考えを大切にしていこうと決めたんです」(同前)
自分の考えを貫き、オフィスでマスクを着用しないことにしたスズカさんだが、かえって「悪目立ち」してしまったという。