ま~わ行
窓際族
【意味】1970年代後半から、閑職に追いやられ、仕事もせず、窓際で新聞を読んだり、ぼーっとしている中高年を指していわれるようになった言葉。現在は、「社内ニート」といわれている。
【例】うちのお父さん、会社では部長だけど、うちでは役立たずで「窓際族」よ。
丸める
【意味】9800円を1万円にするなど、細かい数字を切り捨てたり、切り上げたりすること。「端数を丸めて」は値切り常套句だ。
【例】この冷蔵庫、10万9800円だけど、10万円に「丸められない」ですか?
見切り発車
【意味】乗客が全員乗りきっていないうちに発車することから。まだ見通しも立たず、議論の余地があるにもかかわらず、ゴーサインを出すこと。
【例】時間がないからもう、「見切り発車」するしかないよ。
ヨイショ
【意味】人をおだてて、褒めまくって持ち上げるさま。「太鼓持ち」の別名。みこし担ぎのかけ声「ヨイショ」からきている。人間関係を円滑にするためには必要だが、あまり上司をヨイショしすぎると、周りから「あいつはこびへつらうやつだ」と冷ややかに見られることがある。
【例】部長を「ヨイショ」して、なんとかこのプランを通してもらおうよ。
よきにはからえ
【意味】「いちいち細かく指示しないけど、いいように処理しておいてね」と伝えたいときの言い回し。「任せる」という表現の命令形になる。
【例】私の誕生日プレゼントなんて「よきにはからえ」よ。
よしなに
【意味】「いい具合になるよう、よろしく」の意。「そっちでうまいことやっておいてね」と丸投げするときに使われることが多い。こちらも時代劇でよく聞く言葉で、古くから使われており、江戸時代の文献にも見られる。
【例】この案件、あとはキミの方で「よしなに」やっておいてね。
よしんば
【意味】仮に究極の状況になったとしても、という意味合いで使われる。「仮にそうだったとしても」の意。
【例】「よしんば」嫌われたとしても、本当のことを伝えた方がいいわよ。
ロハ
【意味】ただ、無料のことを指す。只(ただ)の漢字を分解すると「ロハ」と読めることに由来。大正から昭和にかけて流行した若者言葉と言われる。
【例文】今日は山田さんのおごりで、食事代は「ロハ」だったよ。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/亀川秀樹
※女性セブン2023年5月25日号