快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

3000万円超えモデルも登場か ミニバンの頂点「レクサスLM」が何よりも優先した乗員の快適性

 1列目の運転席と助手席は、座面の面圧分布を最適化することで、コーナリングなど旋回時のG(重力)の大小にかかわらず、身体をしっかりとホールドしてくれます。これでドライバーは疲労を軽減でき、ドライビングに集中できる環境となります。

 肝心の2列目シートですが、シートの素材からこだわりを見せています。特性の異なる2種類の衝撃吸収材を使用することで停車時から走行時まで、乗員を優しく包み込みながら支えるという構造。さらに3列目シートは大人でもゆったりと座れるよう、シートバックとクッションに厚みを持たせ、これまでの緊急用シートのような扱いではなくなっています。さらに4人乗り仕様のリアシートでは、まさにファーストクラスのような高級シート、リビングにありそうな48インチサイズの大型ディスプレイといった豪華装備が目をひきます。さらに周波数感応バルブ付きAVS(電子制御サスペンション)や、リアシートの快適性を重視したドライブモードセレクト「Rear Comfort」モードをレクサスで初採用するといった力の入れようです。

 こうした乗り心地だけでなく、キャビンの静粛性にもこだわっています。ノイズの周波数帯域と発生部位などを解析し、発生するノイズ(源音)を小さくする、車内への音の侵入を遮音によって防ぐ、車内のノイズを吸音して下げるといった3ステップで静粛性の向上に取り組み、「心地よく感じる自然な静けさ」にこだわったそうです。とにかく2列目から3列目の席の人を優先して考えたプレミアムな存在ということになり、今年秋に登場すれば、新たな次元の憧れを醸成しそうです。

【レクサスLM】
全長×全幅×全高=5,125×1,890×1,955mm
ホイールベース:3,000mm
車重:未公表
最小回転半径:未公表
最低地上高:未公表
トランスミッション:未公表
駆動方式:2WD/4WD
エンジン:
2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム[eAxle]
2.5L直列4気筒ハイブリッドシステム[E-Four/FF]
の2種を予定。
※上記スペックはプロトタイプのデータです。

【プロフィール】
佐藤篤司(さとう・あつし)/自動車ライター。男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

風格あるリアデザイン。日本でのパワートレインは2.4Lの直列4気筒ターボハイブリッド(eAxle)と、2.5Lの直列4気筒ハイブリッドシステム(E-FourとFF)がある

風格あるリアデザイン。日本でのパワートレインは2.4Lの直列4気筒ターボハイブリッド(eAxle)と、2.5Lの直列4気筒ハイブリッドシステム(E-FourとFF)がある

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