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「投稿が見られる」「返信の義務感がない」 若者たちが「連絡手段はLINEよりインスタがいい」という事情

若者たちが感じる「LINEにはないインスタの魅力」とは?

若者たちが感じる「LINEにはないインスタの魅力」とは?

 連絡手段として圧倒的な利用者数を誇るコミュニケーションアプリ「LINE」。日本の月間ユーザー数は9400万人(2022年12月末時点)で、まさに“国民的インフラ”ともいえる存在だ。一方で、若い世代に話を聞くと、LINEではなく「Instagram」、通称「インスタ」のダイレクトメール(DM)でやりとりする方が多い、という声も聞こえてくる。なぜLINEよりインスタを選ぶのか? その理由を探った。

携帯番号を知らずにつながっている仲間も多い

 メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、趣味のフットサルを通じて20代の男性たちと知り合う機会がある。連絡先を交換しようとすると、ほとんどがInstagramのアカウントを指定してくることに驚いた。

「僕の場合、連絡手段はLINEが当たり前という認識だったので、最初は驚きましたし、LINEを教えたくないのかなとも思いました。『LINEでいい?』と自分の都合をゴリ押しするのもどうかと思ったので、一応持っていたインスタのアカウントを伝え、そちらでやりとりするようになりました。

 結局、今の連絡手段は、同世代とはLINE、私より上の世代でFacebookをよく使う人はMessenger、下の趣味仲間とはInstagramのDMというややこしい状態です」(Aさん)

 LINEがメインの連絡手段だったAさんは、知り合った20代の男性に「なぜInstagramがいいのか?」と尋ねてみたところ、LINEにはないメリットがあることに気づかされた。

「Instagramには、写真や動画の投稿があるので、その人の生活ぶりや趣味、価値観などが、一気に得られるんですよね。その人を知ろうとするとき、Twitterだと投稿を遡らなくてはいけないし、リプライなんかも見えて面倒くさい。その点、インスタだと、過去投稿がパッと見で把握しやすいのは便利です。LINEだと、ときどき『この人誰だっけ?』といったことがありましたが、インスタでは久しぶりの連絡でも、投稿を見たら思い出せます。それも便利な点ですね」(Aさん)

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