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気持ちはうれしいんだけど… 捨てるわけにもいかない「困ったお土産」問題の悩ましさ

外国のお土産の中には個性的なものも(写真:イメージマート)

外国のお土産の中には個性的なものも(写真:イメージマート)

甥っ子姪っ子からのキャラグッズが「オッサンには不釣り合い」

“自分にとっては必要ないものだけど、捨てられない”という意味で、小さな子供からもらったお土産のやり場に困っているというのは、都内の会社員・Bさん(30代男性)だ。

「私は独身なんですが、甥っ子姪っ子が1人ずついて、テーマパークなんかに行くと、私にキャラクターグッズのお土産を買ってきてくれるんです。気持ちは本当にうれしいんですが、正直オッサンの部屋にはまったく不釣り合いで、本音では困惑気味です(笑)。

 とはいえ、たまに私の家に遊びに来ると、“あのぬいぐるみどうした?”なんて聞かれるので、捨てるに捨てられない。いつかあの2人が大きくなったら、“君たちがくれたんだよ”とか言って見せながら、話のネタにしようと、保管しています」(Bさん)

職場でのお土産のやり取りが「原則廃止」になった経緯

 困ったお土産を回避するために、仲間内でルールを決めているという人もいる。都内の会社員・Cさん(40代女性)の職場では、会社でのお土産のやり取りが「原則禁止」になったという。

「以前は、職場の仲間内で“休暇中に旅行に行ったらお土産を買ってくる”という慣習があったんです。元々は休ませてもらった分の感謝、という意味合いで、誰かが買ってくると、自分も買ってきたほうがいいのかな……という感じで、伝統的に受け継がれてきたのでしょう。

 お菓子ならいいんですが、たまにちょっとした小物を買ってくる人もいて、それについて、密かに“困るよね”なんて話が出ていました。そこで、一度私が“お土産はお菓子限定”というルールを作りました。ただ、お菓子でも人気がないものもあって、“ご自由にどうぞ”と置いてあっても、全然なくならないことも珍しくありません。

 結局、好みも人それぞれで、良かれと思って買ってきたのに迷惑になってしまうこともあるということで、“お土産は原則禁止”という社内ルールができました。今の時代、休暇中に旅行に行ってまで職場に気を遣う必要はない、という空気感もあって、このルールはすんなり受け入れられました」(Cさん)

 善意のお土産であっても、相手を困らせてしまうこともあるということ。お土産選びの難しさともいえそうだ。(了)

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