旅行先の名所やショップで、その土地ならではの「お土産」を購入する人は少なくない。家族や友人、職場の同僚など、それぞれの趣向に合わせ、どれにしようか悩んだり、事前にリクエストされたものを購入したりする場合もある。旅行に行った時のお土産購入は、欠かせない“イベント”という人もいるだろう。だが、せっかく旅行に行っているのに、お土産を現地で買うのではなく、「ネットで購入する」という人たちも増えているという。“旅行のお土産はネット購入派”という人たちの意見を聞いた。
“現地購入派”の親に説教された
IT企業に勤務する30代女性・Aさんは、学生時代の友人と北海道を旅行した際、「白い恋人」をアマゾンで購入し、送り先として実家を指定した。
「手荷物が増えてイライラしたくないし、身軽のままで観光したい。お土産に縛られる感じが嫌いなんです。現地のお土産屋さんには行きますけど、商品がネットで販売しているかどうか調べて、売っているならネットで購入することにしています」(Aさん)
元々Aさんは、現地で買いたいお土産を見つけると、まずはネットで調べ、ネットで売っているならそこで購入していったん自宅に送り、そこから実家の両親に送っていたという。しかしその一手間が面倒になり、ついに “直送”することにしたAさんは、「アマゾンから○日に届くから」と親に連絡した。すると、親からクレームが入ったという。
「現地で実際に私が買ったものじゃないと、『情緒がない』『ありがたみがない』などと不満そうに言われました。『渡す人のことを思いながら、現地で選んで購入してこそお土産』とも説教され、散々な言われよう(笑)。これまでのお土産もネットで買ったものなんて、恐ろしくて言えません……。私だって、親の喜ぶ顔を浮かべながらネットでちゃんと選びましたよ」(Aさん)