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若い世代が「古い」と感じるフェイスブック 生き残る道は「高齢者向けSNS」としての役割か

フェイスブックユーザーの高齢化を実感する人は少なくない(Getty Images)

フェイスブックユーザーの高齢化を実感する人は少なくない(Getty Images)

 日本でも2000年代後半から前半にかけて一大ブームとなったSNSが「フェイスブック(Facebook)」だ。今でも多くのユーザーが利用しているが、高齢化が進んでいると感じている人もいるのではないだろうか。現在のフェイスブックの空気感を若い世代はどう感じているのか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、リポートする。

 * * *
 若い人と喋っていると、利用している「SNSはTikTokとスナップチャットが多い」と言われました。フェイスブックについては「古い」「自分と同じ世代の人がいない」「オッサン、オバサンの自慢とカネ持ってるぞアピールがウザい」とのこと。確かに、親世代が使っているSNSというのは若者にとって古臭く感じるというのはよく分かります。いまだに「パソコン通信の時代は面白かった」とか「ニフティサーブとあめぞうにハマった」なんて語りだす中高年もいますが、若者からすれば何の話か分からないでしょう。

 フェイスブックにしても、日本で本格的に使われ始めてから15年ほど経っているわけで、「古い」と思われるのも仕方がない。ソーシャルメディアマーケティングを手掛けるGaiaxが2023年5月に更新した各SNSの世代別ユーザー数のデータを見ると一目瞭然です。
(参考:https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435)

 ここではフェイスブックとTikTokの年代別利用者数と、その年代人口に占める割合を比較してみます。

【フェイスブック】
10代:175.2万人(16.2%)
20代:371.6万人(29.3%)
30代:501.3万人(36.8%)
40代:526.3万人(30.3%)
50代:533.6万人(30.4%)
60代:445.2万人(29.8%)

【TikTok】
10代:674.9万人(62.4%)
20代:589.7万人(46.5%)
30代:320.5万人(23.5%)
40代:326.5万人(18.8%)
50代:266.8万人(15.2%)
60代:130.2万人(8.7%)

 体感的な印象と異なり、20代が意外とフェイスブックを使っているということがわかりますが、やはり絶対数が少ないですね。絶対数が最も多いのは50代です。一方、TikTokについては利用者数が最も多いのは10代で、圧倒的に若者ユーザーが多い。ちなみにInstagramも同様に、若者ユーザーが多い(利用者数が最も多いのは20代)傾向があり、もはや中高年が簡単に入り込める世界ではなさそうです。

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