●カセットコンロの火で熱する「炭火アイロン」を愛用
内部に炭を入れ、その熱で布のしわを伸ばす「炭火アイロン」を愛用。炭を室内で使うのは危険なので、カセットコンロの火で表面を温めて使っているという。「冬はガスストーブの上に置いて温めれば、一石二鳥に」。
●市民農園を借りて野菜や大豆を栽培
約4~6畳の面積の市民農園を2か所借りて、季節の野菜や大豆を育て、食費の節約をしている。「種は農園仲間と譲り合っているので、維持費用は農園の賃料くらい(1年間約2万円)。そのおかげもあって、食費は月2万~3万円で収まっています」。
●漆喰とウッドタイルで室内の温度と湿度を調整
「漆喰は湿度を調整する効果があると聞き、壁に漆喰を塗りました。おかげで梅雨時期も夏も除湿機なしで快適に過ごせています。また、畳の上に市販のウッドタイルを敷いたら断熱性が高くなり、冬はエアコンがなくても暖かく過ごせました」。
●下着やハンカチの脱水はサラダスピナーで代用
節電のため、洗濯物は基本的に手洗いしているというフジイさん。「シルクのストールやレースのついた下着、マスクなどの小物は、入浴時にシャワーの残り湯で洗った後、サラダスピナーを使って手回しで脱水しています」。服などの大きな布製品は、軽く絞ってから外に干すと、気化熱で室内が涼しくなる。冬は室内に干して加湿させているという。
【ポイント】電気代を抑えると自然に食費が抑えられる
1か月の光熱費は平均約3000円で、食費は2万~3万円。「節水しているため、水道水はほぼ基本料金。また、冷蔵庫がないため、肉や魚、乳製品はあまり買いません。その分食費は抑えられていると思います」。基本生活費の総額は1か月で約12万円だという。
【プロフィール】
フジイチカコ/染織作家。2011年の東日本大震災の計画停電を機に、電気代0円生活をスタート。2014年には第二種電気工事士の資格を取得。著書に『ソーラー女子は電気代0円で生活してます!』(KADOKAWA)がある。
取材・文/桜田容子 イラスト/飛鳥幸子
※女性セブン2023年6月29日号