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【ゼンショー・パーソル・オープンハウス】巨額の個人資産を築いた“高卒経営者”の「成功の秘訣」

オープンハウス社長の荒井正昭氏の最終学歴も「高卒」(写真/共同通信社)

オープンハウス社長の荒井正昭氏の最終学歴も「高卒」(写真/共同通信社)

異名は“荒井将軍”

 もっと下の世代にも高卒億万長者はいる。

「東京に、家を持とう」のキャッチコピーで新築戸建て分譲をメインに売上高9500億円と拡大し続けるオープンハウス社長の荒井正昭氏(57)は、24位にランクインした。

 1983年に高校を卒業し、アルバイト生活などを経て1997年にオープンハウスを設立して社長に就任。以来、破竹の勢いで事業を拡大してきた。住宅ジャーナリスト榊淳司氏が言う。

「荒井氏は業界では『荒井将軍』と呼ばれ、そのスパルタ式の社員教育は有名です。そして、ご本人は高卒ですが社員選考は学歴重視だと聞く。荒井氏の非常に強いリーダーシップと年収1000万円以上といわれる報酬の高さなども注目され、東大など旧帝大や早慶出身の優秀な社員が兵隊のように働いています。

 荒井氏は『故・江副浩正氏が率いた頃(1980年代当時)のリクルートを目指す』と言っていたと聞きます。高学歴のエリートたちを統率し、道端でのキャッチセールスも平然とこなすぐらいに育てるのだからそれは強い。そうして企業の急速な成長を達成してきたのです」

 社員を大切にするあまり若手にゆるい仕事しか与えない企業を「ゆるブラック」と言って嫌う傾向が令和の新入社員にはあるとされる。だからこそ、実力主義を徹底することで優秀な学生の関心を集めているのかもしれない。

 最年少で28位のスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(47)は、早稲田大学系属早稲田実業高校卒だが大学には進学していない。バンド活動に熱中していたからだ。

 1994年、高校卒業後にアメリカへの音楽の遊学を経て翌年、輸入レコードやCDの販売事業を開始。1998年に有限会社スタートトゥデイを設立し法人化したのち、ZOZOへと展開する。

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