“地球上でもっとも嫌われている昆虫”ともいわれるゴキブリ。蚊や蜂のように攻撃してくるわけじゃないのに、その姿は身震いするほど怖く、気持ちが悪い。遭遇したが最後、息の根を止めるまで安眠もできない。一体どうやって家に侵入し、どこに潜んでいるのか。ゴキブリは幼虫の場合、1mm程度の隙間さえあれば、どこからでも侵入してくる。どうやって撃退すればよいのか。
「ゴキブリ駆除の初手は、侵入させないことです。しかし、わずかな隙間だけでなく、衣服や荷物などにくっついて外からやってくるため、完全に防ぐのは難しい。そのため、ゴキブリが安心してすめる場所を作らないことが重要です」
と、アースウェル代表取締役・大久保柾幸さん(「」内、以下同)。ゴキブリ撃退の基本は、部屋の掃除と整理整頓だという。
「新聞や段ボールなどは格好の巣。いらないものはためておかず、こまめに片づけましょう。長期保管するものは蓋つきの衣装ケースなど、密閉できる容器に収納を」
1か月に一度は物を動かし、ゴキブリの有無を確かめるのがおすすめだという。
「置いておけば安心と、トラップタイプ・置き餌タイプの駆除剤を設置して何年も放置しているケースをよく見かけますが、これもNG。駆除剤は1年もたつと効能が薄れ、その中がゴキブリの巣になってしまいます。繁殖させてしまうので、こまめに点検を」
ゴキブリ撃退の「3つのステップ」
【1】 侵入経路を潰す
どこから入ってくるのかがわかれば、気をつけられる。帰宅時は靴の裏やバッグを払うなどして対策を。
・玄関とその隙間
・窓とその隙間
・エアコンの排水ドレン
・換気口
・バッグや衣服
・靴の裏
・宅配便などの荷物
・引っ越し時の段ボール