その他にも、晴海フラッグから1.5km圏内に7棟のタワマンが建設予定である。まず、2024年4月に入居予定となる、「パークタワー勝どきミッド/パークタワー勝どきサウス」である。地上58階の「サウス」を鹿島建設、地上45階の「ミッド」を清水建設が施工する、総戸数2786戸の巨大プロジェクトだ。
特にミッドに関しては、地下通路で「勝どき駅」と直結するため人気が高い。既に販売された住戸には、坪単価940万円を超える部屋も存在するというから驚くほかない。
坪単価940万円といわれてもピンとこないかもしれないが、たとえば30平米で約8545万円、50平米で1億4242万円、80平米だと約2億2787万円という換算になる。サウスもプレミアム住戸では、坪単価800万円を超える部屋があるという。
このミッドとサウスのほかにもう1棟、2028年10月竣工予定の29階建てのタワマン総戸数464戸が予定されているという。
次に勝どき駅から徒歩10分ほどに位置する、豊海町エリアだ。豊海町というと馴染みが薄いかもしれないが、勝どき5丁目、6丁目と陸続きの島で水産業関連の倉庫などが立ち並ぶ地区である。
この豊海地区に1973年に建築された「東卸豊海住宅」(清水建設施工)の跡地に、54階建てのタワマン2棟(総戸数2077戸)が建設中である。「豊海地区」ではあるが、「勝どき6丁目7番」も含む。
月島で起きている反対運動
ここまで晴海フラッグに2棟、パークタワー勝どき3棟、豊海町エリアに2棟のタワマンを紹介してきたが、勝どき駅と月島駅の間に位置する月島3丁目にも再開発タワマンが2棟建設される予定だ。
月島といえば、都心でありながらも東京の下町情緒が残り、「もんじゃ焼き」のお店が密集している「月島もんじゃストリート」が有名な街である。
そんな月島にふたつの再開発タワマンが並行して進んでいる。一つは、「月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業」とされ、清澄通りに面した約1ヘクタールの区域に地上50階、総戸数723戸が建設予定である。