スマートフォンが普及して以降、根強い社会問題になっているのが「歩きスマホ」。トラブルや事故につながるものとして、その危険性が指摘されているが、街中だけでなく、スーパーやコンビニなどの店内におけるスマホの使用もまた問題視されつつある。
都内のスーパー従業員は、「クーポンをスマホで配布するようになってから店内での歩きスマホがさらに増えたように感じます。店内での歩きスマホは屋外と同様に危険。うちのスーパーでは、『ほかのお客様とぶつかる恐れがあるので、控えてください』と注意喚起のアナウンスを流しています」と語る。
「店内歩きスマホ」は具体的にどのようなリスクが考えられるのか。遭遇した人たちが不満の声を寄せる。
スマホを見ながら買い物かごを揺らしふらふら
「スマホに買うものをメモして、立ち止まってそれを見て買い物するのは理解できるんですけど、スマホを操作しながら歩いている人がけっこういるんです。ほかの人の邪魔になっている認識がなく、態度も大きく見えて腹が立ちます」
そう怒りをあらわにするのは、メーカーに勤務する40代女性・Aさんだ。店内でスマホをいじる人たちに不満をもらす。
「買いたいものの商品の前にずっと立っていたり、通路に立ち止まって封鎖したり……。どうやらSNSや動画、ゲームなんかをしているみたいなんですよね。『それ、いまここでするほど緊急性が高いことなの?』って、いつも疑問に思います。もし、どうしても急がないといけないなら、人がいないところで立ち止まるか座るかして、スマホを操作してほしいです」(Aさん)