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【オオクワガタ繁殖、ラーメン屋開店…】「かつみ・さゆり」が経験してきた副業の大失敗 もっとも危ないのは「サウナで聞いた儲け話」

様々な副業に挑戦してきた夫婦漫才コンビの「かつみ・さゆり」(本人提供)

様々な副業に挑戦してきた夫婦漫才コンビの「かつみ・さゆり」(本人提供)

 少しでも多くお金を稼ごうと思い“副業”を始める人もいるだろう。しかし副業を始めた結果、トラブルに巻き込まれてしまうことも──。芸人という本業を持ちつつも数々の副業にチャレンジしているのが、夫婦漫才コンビの「かつみ・さゆり」(・=ハートマーク)だ。

 バブル時代「かつみ・」(・=ハートマーク、以下、かつみ、60才)は不動産や株、ゴルフ会員権など3億円の資産があったが、バブル崩壊後、信用取引に失敗し、1億7000万円の借金を背負うことになった。

 そこから、のちに結婚する「・さゆり」(・=ハートマーク、以下、さゆり、53才)とともに、ふたりの副業生活が始まった。

「最初にやったのはオオクワガタの繁殖でした。300万円を借りて始めたのですがそのとき、オオクワガタはブームで、たいした大きさではないものでも1匹数万円はしました。当初は順調に育ったけど、台所のコバエを殺そうとしたさゆりちゃんがバルサンをたいてオオクワガタを全滅させて失敗に終わった。

 また、当時、国内に約10匹しかいない希少な猫のマンチカンを繁殖させたときは、病気になった猫を獣医に連れて行ったさゆりちゃんのお母さんが診察のついでに去勢してしまい、今度こそと開いた100円ショップは近所に『ダイソー』ができて潰れました。ラーメン屋では売り上げアップを図って店舗で焼き立てのメロンパンを販売したら、ラーメンとまじった変なにおいが店内に充満し、7か月で閉店です」(かつみ)

 トウモロコシの先物取引が当たり3000万円を手にした際は「キューバのカストロ議長が飛んで(失脚して)、粗糖がすごく値上がりする」との“裏情報”を得て、全額をキューバ産の「粗糖」の先物に突っ込んだ。

「これで一気に借金返済や!と報道を注視したら、カストロはのんきに国際野球大会の始球式を務めていた。結果、カストロではなくぼくが飛びそうになりました」(かつみ)

 このとき、切羽詰まった夫のせりふをさゆりは鮮明に覚えている。

「『さゆりちゃん、いよいよヤバくなったのでおれは北海道に飛んで、阿寒湖のほとりでマリモを売る。“おれはあかんことをした”と阿寒湖がかかっていると思ってくれ』と真剣な顔で言われました。この人、本当にアホちゃうかと思いました」(さゆり)

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