ネット通販サービスの発展や、連絡ツールが他人との繋がりやすさを向上していくことにより、本誌・女性セブン記者K(47才)は、これまでも『怪しいサイトの見分け方』といった特集記事を何度も担当してきた。詐欺の手口は知っていた(つもりだった)し、パソコンやスマホに日々届く怪しいメールは開きもせず、ゴミ箱に捨てていた。
ところが、先日“偽Amazon”からメールが届いた際は、動転した末にフィッシング詐欺サイトにアクセスしてしまい、クレジットカード番号を含む個人情報を詐欺師にみすみす渡してしまった。
私がコロッとひっかかってしまったのは、パッと見、本物と思い込んでしまうようなメールの作りだったからだ。このメールはスマホで確認した。パソコンからなら、差出人のところにメールアドレスが書いてあり、この時点でアドレスに“amazon”と記されていなければ“ニセ”と判断するのだが、今回は最初から本物だと思い込んでしまったため、そこを怠ってしまった。というのも、買い物は普段からほとんどAmazonでしていたため、何らかのミスで、第三者にアカウント情報を乗っ取られてしまったと焦ってしまったからだ。
メールにあったリンクに慌ててアクセスする
メールの冒頭にあった「ご注文の確認」という文言にもすっかりだまされてしまった。当然、身に覚えのない買い物(24万9480円のパソコン)。だったら、すぐに取り消さなければと思い、貼られていたリンクのアドレスに躊躇なくアクセスした。開いたページは本物と同様、メールアドレスとパスワードの入力画面だった。ここも疑わずに入力すると、次に「本人確認のため」と称して、クレジットカード情報を入力する画面が出てきた。
最近はクレジットカード情報を求められることもあるのかしら? と一瞬気になった。が、その程度で、こちらも素直に、カード番号・名義人・有効期限・署名の欄に記載されているセキュリティコードを打ち込んで送信した。