「アマゾン川の支流で新種のナマズが見つかった」
数々の「ウマい話」にだまされてきたかつみをそばで支え続けたさゆりは、「ヤバい副業」の共通点は、謳い文句が「いかにも簡単で儲けられそう」であったり、「情報に正確性がない」ことだという。いま、もっとも“危険視”しているのはサウナだ。
「嫁としていちばん危険と思っているのがサウナ。かつみさんはサウナでいろんな儲け話を聞いてきます。あるときは“アマゾン川の支流で新種のナマズが見つかった”とサウナで聞き、儲けになるからとそのナマズを30万円で買ったら2日後に死にました」
「ベランダで飼える小さなキリンがいる」とサウナで聞いてきたこともあった。
「最初は半信半疑だったけど相手から“人間だってオール巨人さんみたいに大きな人もいてたら、池乃めだかさんみたいに小さな人もいてるやろ。キリンも同じや”と言われて、なるほどねって納得したんです。でも、どうやら嘘だったみたいです」(かつみ)
「怪しい副業」の特徴を身をもって知ったかつみがこう続ける。
「知ったかぶりをする人や、“絶対”“必ず”と言う人は怪しいです。絶対儲かるなら自分でやれということやから」
これまで利息だけで2億6000万円払い続けた夫婦だが、80才頃に借金を完済するメドがついているという。かつみは「ぼくはこれまで散々失敗もしたけど、本当に悩んだら海を見て地球の大きさを感じると、借金なんて大した問題じゃないと思えます」とほほえみながら話した。
※女性セブン2023年7月27日号