そんな“レンタル離れ”した現在からは考えられないくらい、以前はTSUTAYAに行っていたというAさん。「試聴コーナー」でCDをよく聞いていたそうだ。
「学生のときは帰りにTSUTAYAの試聴コーナーに寄るのが楽しみでした。いい曲に巡り合えたときの感動はいまでも覚えています。CDをレンタルしてMDに録音していました。そんな思い出が詰まった店舗がなくなって、寂しさを覚えるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです」(Aさん)
CDをPCに取り込んでいたら「何してるの?」
レンタル店の数は減っているものの、まだ楽しみに通っている人もいる。金融機関に勤務する20代男性・Bさんは、「出会いが楽しい」という。
「ランキングやおすすめの棚を見ていると、ネット検索やニュースでは出会えないような作品を発見することがあるんですよね。ネットだと、おすすめされるものって結構似ているような気がするし、見た人の声に左右されてしまう。
ただ周りの友人たちを見ても、CDやDVDを再生するプレーヤーを持ってない人が多いのも事実で、一度借りてきたCDの楽曲をパソコンに取り込んでいたら、友人からは『何してるの?』と不思議な目で見られたことがあります。本当に何をしているかわからなかったようです。今後はレコードみたいに、趣味のアイテムとなってゆくのでしょうか」(Bさん)