ファミリーレストランの“朝定食”の定番のひとつが「鮭定食」。リーズナブルに朝食が食べられるとして人気だが、昨今の値上げラッシュの影響はゼロではない。現時点での大手ファミレスチェーンの「鮭定食」の価格や内容はどうなっているのか、比較・検証する。
まずはファミレスの中でも比較的価格設定が低いガストから。ガストでは開店から午前10時30分までにモーニングメニューを提供しており、その中の『焼鮭朝定食』は650~800円(税込み・以下同)だ。
ガストでは2022年7月から「地方都市」「都市部」「超都心」の3つの区分に分けて地域別価格を採用。『焼鮭朝定食』は「地方都市」が650円、「都市部」が700円、「超都心」が800円となっている。定食の内容は、ご飯、みそ汁、小鉢、漬物、ドリンクバー。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏は、こう話す。
「ガストはファミレスの中でも特に安いというイメージが強かったなかで、昨今の値上げラッシュが大きな影響を与えています。『超都心』の価格とはいえ、それまでは650円ほどだったガストの『焼鮭朝定食』が800円ですから、“かなり高くなった”という印象を持つ消費者もいるでしょう。
ただ、ドリンクバーがセットに入っているのは良心的。またご飯の大盛りは無料で、小盛りにすると20円引きというのも、消費者にとっては選択肢が増えるので、ありがたい部分だと思います」