では、自分の車の点検を安心して任せることができる「良い整備担当者」を見分けるには、どんな点に注意すべきか。
「分解整備した際の車の検査数値や状態を、撮影した写真とともに、具体的かつ丁寧に説明してくれる人が良い担当者と言えるでしょう。交換が必要な部品のグレードが複数ある場合は、選択肢について金額とともに提示してくれるかどうかも、信頼できるか否かを見極めるポイントです」(萩原氏)
車検整備時にすぐに交換が必要でない部品については、「次回の交換にしましょう」などと将来を見据えた提案があると、息の長い信頼関係を構築しやすいという。
一方、そこまで整備業者と深い関係を構築できなくても、できる対策はある。
「メーカーや車種によって目安は若干異なるものの、各社が公表する消耗部品の交換基準を把握しておくことは、先方に言われるままの過剰整備を防ぐために非常に有効です」(同前)
ドライバー自身が最低限の知識を身につけることで、カモにされるリスクを減らすことは可能だ。
※週刊ポスト2023年8月11日号