子供をタイで「ホームステイさせて」
海外在住者も似たような状況を口にする。50代男性(フリーランスデザイナー)・Cさんは、観光大国のタイ・バンコクでタイ人の妻と暮らしているが、友人や親戚が度々訪れるという。
「たしかに『タイに来るときは連絡して』と言ったことはあります。でも本当に来る人が意外と多くて、ゴールデンウィークやお盆は予定がパンパン。泊まる場所の提供だけでなく、観光案内と軽い通訳係もさせられています」(Cさん)
ただしCさんは「ホテル代わりや観光案内ぐらいなら、まだマシ」という。それ以上に厚かましい人たちがいることを明かす。
「『子供をタイの大学に留学させたいけど、海外は不安だから、居候させてほしい』とか、『うちの子供をホームステイさせて』とか。お金をくれるならともかく、図々しいにもほどがありますよね」(Cさん)
もちろんなかには、喜んで泊まらせてくれたり、案内してくれたりする関係性の人もいるだろうが、親しき仲にも礼儀あり。観光地に住む人ならではの苦悩があるようだ。(了)