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あんなにハマってたのになぜ? 熱心なファンたちが「推し活卒業」を決意するきっかけになった“人生の岐路”

推し活は自分のお小遣いの範囲内で楽しむ

 転職したことで、金銭的に厳しくなり推し活から距離を置く人もいる。都内に住むCさん(40代女性)は、あるアーティストの大ファンで、コンサートのために遠征することも多かったという。

「以前は広告代理店に勤務しながら、推し活を楽しんでいました。結婚して2年目のときに独立してフリーランスになったのですが、ある時大手クライアントからの受注がなくなってしまったんです。それで、収入が激減して……」(Cさん)

 夫婦の間で「推し活は自分のお小遣いの範囲内で楽しむ」というルールを決めていたCさん。収入が減ってしまったことで、推し活から離れるしかなくなってしまった。

「もともと生活に余裕があるわけではなかったんですが、新しい仕事もなかなか決まらないなかで、推し活費用を削るのは仕方がない。サブスクで映画やドラマを観て、気持ちを紛らわせていました。当たり前なんですが、お金がないと、推し活もできないんですよね。まずは生活の基盤が大事だなと思いました」(Cさん)

 推し活は、さまざまな面で余裕がないと楽しめない。逆に言えば、推し活を楽しめているという時点で、幸せなのかもしれない。(了)

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