扇風機を小型化し、手持ちで携帯できるようにしたハンディファン。どこでも手軽に涼しさを感じられるので、夏の外出時に重宝している人も多いだろう。女子中高生から人気に火がつき、いまや老若男女問わず幅広く支持される夏の定番アイテムになった。そんな便利なハンディファンだが、買ったはいいものの“相性の悪さ”を感じる人もいるようだ。ハンディファンの使用頻度が低くなったという人たちに、その理由を聞いた。
つねに片手がふさがるのがつらい
商社に勤務する40代男性・Aさんはこの夏、ハンディファンデビュー。使い勝手は想像よりも悪かったという。
「周りでも使っている人が多いので、便利なものなんだろうと思い、私も遅まきながらハンディファンデビューしました。顔に風を当てると汗がすぐに引くし、体に当てれば汗ジミ対策にもなると、最初は期待していました。ただ、気温が高すぎると生ぬるい風で、気持ち悪くなることもありました。それでも無風よりはマシだと割り切って使っていました」
そうして使い続けているうちに、ずっと片手がふさがってしまうことに不満を感じるようになったという。
「ふだんは鞄やスマホを手に持っているし、水分補給のために水筒を取り出すこともあります。だから、ハンディファンで片手がふさがってしまうと、かなり不便なんです。すぐに両手がふさがるのが致命的。ハンディファンをどこに置くか、鞄に入れるか、など悩む時間がめんどくさいです……。首かけ式も検討しましたが、肩が凝りそうなのでやめました。
結局、ハンディファンはやめて『扇子』を持ち歩くようになりました。扇子はコンパクトだし、そんなに邪魔にならない。ちょっと疲れるけど、強くあおげば扇子の方が風量あるし涼しく感じます。私には扇子の方が合っていたようです」(Aさん)