店舗ごとにさまざまな“ルール”が存在するパチンコホール。それを破ると、店員から声をかけられ“注意”“退場”“出玉没収”“出入り禁止”などのペナルティが科せられることもある。
「昨年、ホール側から“パチプロ”とみなされ、76万円分の貯玉を没収されて、系列店を含めて出入り禁止となったとSNSに投稿した人がいて、パチンコファンの間で話題になりました。これだけの額の貯玉が没収されるのはかなりのレアケースですが、プロとみなされて店員から注意を受けるケースは確かにあります」
そう話すのは、パチンコ・パチスロに詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏だ。藤井氏自身も、パチンコを打っていて店員から注意を受けたことがあるという。
「もう20年くらい前のことですが、パチンコで“止め打ち”をしていたんです。止め打ちというのは、簡単に言えば無駄玉を減らす打ち方です。そんなに難しいものではなく、プロでなくてもやっているユーザーもいます。
しかし、出玉を増やすための打ち方ということで、店員からすると特殊な打ち方という判断になったのでしょう。大当たり中にいきなり肩を叩かれて、『止め打ちはやめてもらえませんか?』と注意されました。“これくらいもダメなのか”と少し驚きました。特に出玉の没収や出入り禁止のようなことはなかったものの、なんとなく気まずくなってそのホールにはほとんど行かなくなりました」(藤井氏)
ハイエナ行為の禁止
他人が打っている台を後ろから眺めていただけで店員から注意されることもある。神奈川県に住む会社員・Aさん(20代男性)はこう話す。
「何かいい台はないかなとホールをウロウロしていたとき、とあるパチスロの機種でかなりレアなフリーズ演出を引いていた台があったんです。その演出を見たのは初めてだったので、“珍しいのを引いてる人がいるなあ”なんて思って後ろから見ていたら、店員さんが来て、『見学禁止です』って結構強い口調で注意されました。“見てるだけでもダメなの?”と納得はいかなかったんですが、店員さんが怖そうだったので、そのままホールを出て帰りました」
他人が打っているのを見ているだけなら、特に問題もないように思えるが、いったい何がルール違反だったのだろうか。