「いくつかの理由は考えられます。単純に通路に立ち止まって見学すると邪魔。その台を打っていた人が見学されるのを快く思っていなかったという可能性もあります。知らない人にずっと見られながら打つのは、たしかに気味が悪いですから。
一番考えられるのが“ハイエナ行為”とみなされた可能性です。ハイエナ行為とは、他人が打つのをやめた台にすぐさま座る行為のことです。特にパチスロでは“チャンスゾーン”と呼ばれるような当たりやすい状態があり、そこに滞在していることに気づかず打つのをやめる人もいます。また明らかに“高設定台”の後ろに張り付いて、その台が空くのを待つ人もいる。それらは“ハイエナ行為”として、あまり好まれない。
かつてはハイエナも勝つためのひとつの方法でしたが、最近では明確に禁止するホールも増えています。ハイエナ行為をしているつもりがなくても、特定の台の後ろで長く見学をしていたり、無駄にホール内をウロウロしていたりすると、注意されることはあると思います」(藤井氏)
ハイエナ行為については、深刻な迷惑行為が伴う場合もある。
「ただ後ろから台を見ているだけでなく、高設定台と思われる台を打っている人の隣の台に座って、威圧的な態度を取ったり、友人同士で大声で話したりする客もいます。そうすることで、高設定台を打っている人は怖がってやめてしまう。つまり、無理やりハイエナをするようなケースもあるということ。それは完全に迷惑行為なので、ホールも見過ごすわけにはいかない。そういったことを未然に防ぐためにも、ハイエナを厳しく禁止しているホールがあるのです」(藤井氏)