吉田みく「誰にだって言い分があります」

【猛暑で家計が大ピンチ】「子供用プールで水道代が…」「エアコン代いくらになるの?」支出増大に悩む主婦たちの涙目

熱中症対策にエアコンは欠かせないが…(イメージ)

熱中症対策にエアコンは欠かせないが…(イメージ)

家族全員分の首元を冷やすリングと携帯扇風機

 神奈川県在住のパート主婦・アイさん(仮名、46歳)は、暑さ対策グッズを買いすぎたことで家計が赤字になったと打ち明ける。アイさん宅は夫と高校生2人、中学生1人の5人暮らしだという。

「この夏は外出時の暑さ対策として、家族全員分の首元を冷やすリングと携帯扇風機を買いました。それぞれが使う汗拭きシートや制汗スプレーもすぐになくなってしまうので、まとめ買いしています。外出時には飲み物を何本も買ったり……。1つあたりはそれほど大きな金額ではありませんが、積み重なっていくと大きな出費となることを実感しています」(アイさん、以下同)

 アイさんによると、今シーズンの暑さ対策グッズへの出費は約2万円に上ったという。夏休み中は子供たちの塾の夏期講習もあり、かなりの出費増となっている。家計の足しにとパートで働いてはいるものの、支出の増加に追い付かず、8月の家計は想像以上の赤字になる見込みだ。

「勉強や部活を頑張る子供たちのために快適な環境を提供してあげたいのですが、子供たちはそれぞれが自分の部屋で過ごしてエアコンを稼働させているので、電気代もかなりかかっています。節約したいと思っても、この暑さではエアコンを使わないわけにはいきません……。暑さ対策が、こんなにも経済的な負担になるとは思っていませんでした」

 かさむ出費に悩むアイさんは、自身の収入を増やすべく、現在のパート勤務をやめて社員として働く先を探し始めたという。しかし現実は不採用ばかりで働き口が見つからず、とても困っている様子だった。

 年を追うごとに、夏の暑さは増している印象だ。適切に対策しないと熱中症の危険があるため、怠ることはできない。が、それには決して少額とは言えない金銭の支出が伴う。収入や家族構成によっては、暑さ対策をするだけでかなりの負担増になる。猛暑が引き起こす家計へのダメージは想像以上に大きいと言える。

【プロフィール】
吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。趣味はドライブをしながら道の駅を巡ること。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。