販売終了と値上げのWピンチ
IT企業に勤務する20代女性・Bさんは、瞳の輪郭を際立たせるサークルレンズの2週間使い捨てタイプを愛用しているが、販売終了。1日使い捨てタイプは継続販売するものの、値上げというピンチに陥っている。
「欠品でどうしたのかなと思っていたら、生産体制の見直しとのことで廃盤。もともと1日使い捨てタイプは割高だと思っていたところ、さらに値上げされたので、同じレンズを使い続けるのは諦めました。2週間使い捨てタイプで、別のレンズを検討中です」
Bさんは、買い置きしていたレンズの在庫が少なくなり、頭を悩ませている。
「サークルレンズを使い慣れると、素の目がどうしても小さく感じてしまう。自分でそうなのだから、私がいきなりサークルレンズをやめると他人からどう見えるのか心配です。
なので、サークルレンズに比べると安いクリアタイプのものと、サークルレンズを使い分けようかなと考えています。あまり人に会わない時はクリアタイプ、出かける時はサークルレンズとか」(Bさん)
20年以上ぶりに眼鏡に戻した
コンタクトレンズから眼鏡にシフトした人もいる。金融機関に勤務する40代男性・Cさんだ。ドライアイの悪化や、眼鏡に対する社会のイメージが変わったことも後押しした。
「昔は眼鏡をかけていると『ダサい』『ガリ勉』みたいなネガティブなイメージがあったものですが、今はそれがなくなりましたよね。私は子供の頃から目が悪かったのですが、眼鏡が嫌すぎてコンタクトレンズにしたんです。
でも、すっかり眼鏡がおしゃれアイテムとしての地位を確立したし、種類も豊富になった。値上げを機に出戻りするのもいいかなと思いました。ドライアイがひどいと思っていた矢先の値上げだったことも大きいです。
20年以上ぶりに眼鏡に戻しました。レンズ代込みで2万円ほどでしたが、今まで月々3000円くらいかかっていたことを考えると、半年で元がとれる計算です」
長年使ってきたコンタクトレンズだからこそ、習慣を変えたり代替品を用意するのはなかなか難しい。急ピッチで自分に合った最善のプランを探している人は少なくないかもしれない。(了)