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「恐ろしく面倒くさい!」18歳以下に年6万円支給、東京都の「018サポート」を申請してみた 手続き時に直面する「3つの難所」とは?

「018サポート」の申請で注意すべきポイントとは?(画像は東京都のホームページより)

「018サポート」の申請で注意すべきポイントとは?(画像は東京都のホームページより)

 9月1日から、東京都内に在住する18歳以下に対して、1人につき月額5000円(年額6万円)を支給する「018サポート」の申請が始まった。小池百合子・東京都知事肝いりの制度で、所得制限なしで子育て世帯を支援するものだ。12月15日までに申請すると、来年1月に1年分がまとめて支給されることになっており、基本的にはオンライン申請が推奨されている。ところが、記者がオンラインで申し込んでみたところ、手続きが極めて複雑であることが見えてきた。

 最初に補足しておくと、この制度は今年1月、小池都知事が年頭挨拶で表明したものだ。子育て支援策・少子化対策として新年度(2023年度)予算に盛り込み、表明から8か月で申請システムを組み上げた。不正請求対策や個人情報・セキュリティにも配慮しており、さらに配偶者からのDVを受けて避難している家庭や、日本国籍ではないケース(都内在住なら外国籍でも支給対象)、留学中のケース(一時的な海外在住は支給対象)など、様々な家庭が想定されている。東京都が千差万別の状況に対応して、国の少子化対策が一向に進まない中でスピード感をもって申請開始までこぎつけたこと自体は、一定の評価がされるべきであろう。

 しかし、それは「政策」としての話である。家庭で申請する個々人にとってみれば、申請方法が複雑・難解であることが“壁”となることは事実だ。

 本記事では18歳以下の子供2人を持つ40代記者が申請した手順を追いながら、ハードルとなりうる点をまとめていこう。ちなみに、記者は普段から年金をはじめとする社会保険制度などの記事を担当していて、いわゆる“役所用語”について慣れているほうではある。また、パソコンやスマートフォンの操作にも、ある程度自信がある。それでも、申請には30分以上かかった。

まず「待合室」で待つ

 手続きは、018サポートのトップページから始まる。「新規申請はこちら」から入ると、「オンライン申請」か「郵送での申請」を選ぶ画面に移動する。ここでは、「配偶者などからの暴力で避難」している家庭や「里親」家庭などの別申請フォームもある。

 それらに当てはまらない「新規申請」を押すと、見慣れない画面が現れた。

〈本ページは待合室です。現在、大変混雑しております。申請ページへのアクセスまでに待ち時間をいただいておりますが、順次ページは切り替わります。〉

「待合室」に通されることも(画像は東京都のHPより)

「待合室」に通されることも(画像は東京都のHPより)

 支給は先着順ではなく、12月15日までに申請すればいい。申請開始直後の9月2日に試してみたためか、この「待合室」で待つことになった。

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