前出のAさんも将来のことを考えて、メーカーに問い合わせたというが、部品がないということで工事は棚上げとなっている。溝口氏が続ける。
「ユニットバスは、隅から隅まで各社の規格で作られており、扉一つでも、純正の部品がメーカー側になければ取り替えることができません。私の体感だと、1枚扉から折れ戸に取り替えるための部品をメーカー側が用意しているケースは、多くて半分程度ではないか。部品がなく、どうしても取り替えたい場合は、ユニットをまるごと入れ替えることになります。そうなると工事費は150万~200万円を覚悟しなといけません」
勝ち組の象徴のように思われているタワマンだが、選ぶ際には先々のことを考えて慎重に検討したいものである。(了)