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遺骨を寺院に郵送して供養する「ゆうパック葬」 費用は2万5000~3万円程度、日本で送骨可能な唯一の方法

 ゆうパックで遺骨を送付する手順は、基本的に一般の荷物を送るときと同じ。送料も遺骨だからといって特別な形態があるわけではなく、ほかの集荷物と変わらない。

 だが、梱包にはやはり、多少の気配りが必要だ。

「お墓から取り出した骨壺には水分が入っていることもあります。濡れたままだと輸送中に水漏れしたり、においが出たりすることもあるので、梱包する前に必ず乾燥させてください。

 箱に入れる前に骨壺の蓋をテープで固定し、緩衝材を詰めて輸送中にがたつかないようにしておきましょう。中には専用の送付用キットを用意している寺院もあります」

 桐箱に入っている場合も、骨壺と桐箱の蓋をテープで固定し、骨壺カバーをかけてから段ボール箱へ。送り状の品名欄にはきちんと「遺骨」と明記しておこう。

「いくら送骨を受け入れている寺院に送るとはいえ、品物が品物なので、事前連絡もなしに送りつけるのはやめましょう。また、火葬の際に発行される『埋葬許可証』、または現在のお墓がある市区町村から発行される『改葬許可証』のいずれかを取得して同封する必要があります。

 加えて、縁故者への相談も忘れずに。無断で墓じまいをしたことで“お墓参りに行ったらお墓がなくなっていた”ともめ事になってしまったケースもあります。輸送中に万が一事故があったとしても、遺骨だからといって特別な補償はないので、了承のうえ利用してください」

 利用するにせよ、しないにせよ、こんな“最後のインフラ”があると知っていれば、いざというときに悩まないですむ。

※女性セブン2023年10月5日号

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