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【精神科医が教える読書術】月30冊読むのはスキマ時間だけで可能 「電車内でスマホをさわるのは時間のムダ」というワケ

電車でスマホをさわるのは最大の時間の無駄である

 みなさんは電車の中で、何をしていますか? スマホをさわっているという人が多いのではないでしょうか。LINEやSNSのメッセージのチェックや返信、あるいはゲームや動画視聴をしているようです。

 私は電車の中でスマホを見るのは、最大の時間の無駄だと思います。なぜならば、1日何十回もメッセージをチェックする必要はないし、スマホでメッセージを返信するよりも、パソコンで返信したほうが、何倍も早いからです。スマホで15分かけて打った長文メールも、パソコンなら3分で打ち終わります。

 そんな「スマホやSNSにかけている時間の無駄を極限まで減らして仕事を効率化しましょう」というコンセプトで書いたのが、『もう時間をムダにしない! 毎日90分でメール・ネット・SNSをすべて終わらせる99のシンプルな方法』(東洋経済新報社)です。

 私は電車の中でスマホを見ることは非常に少ないです。私はスキマ時間のほとんど全てを「読書」に費やしており、電車の待ち時間も、ランチで食事が出てくるまでの待ち時間も、本を出して読書をします。座れる場所では、ノートパソコンを開いて仕事をします。立っている場所ではほぼ読書しているので、スマホを見る時間が全くないのです。

 多くのビジネスパーソン、会社員は時間に追われています。あなたも、「忙しい」毎日を送っていると思います。「毎日、読書時間を余裕で3時間は確保できる」という人は、まずいないでしょう。

 しかしながら、1日24時間のうち、スキマ時間という断片化された時間を合わせると2 時間もあるのです。これは、私たちが起きて行動している時間の約10%です。つまり人生の1割は、スキマ時間だということです。

 これは、いうなれば「埋蔵金」のようなものです。掘るのか、掘らないのか? このスキマ時間を、スマホに使うのか、読書に使うのか。ここで人生が変わります。

 毎日、2時間、電車の中でスマホを使ってゲームやメッセージをしても、あなたの収入は1円も増えませんが、毎日、2時間の読書で月に10冊の本を読めば、年に120冊の本を読めます。10年で1200冊です。ここまで本を読めば、あなたの人生に革命が起きることは間違いないでしょう。

 仮にスキマ時間の半分を読書に充てただけでも、月10冊の読書時間は捻出できるのです。人生の1割に相当するスキマ時間を「浪費」に使うのか、「自己投資」に使うのか。

 この時間の使い方次第で、あなたの人生は変わります。

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