家の修繕が必要なのに、その費用を推し活に
メーカー勤務の20代女性・マイさんの50代の母親は、子育てが一段落してから若い男性アイドルにハマっている。マイさんは、当初そんな母親を微笑ましく思っていた。
「LINEで、唐突に“推し”の画像が送られてくることもしょっちゅう。実家に帰っても、推しているアイドルの話ばかり。以前は父の愚痴ばっかりだったので、母が楽しそうなら良いと思っていました」
次第にグッズを集めたり、ライブにも行くようになったマイさんの母親。一人では恥ずかしいからと、一緒にライブに連れて行かれたことがあるというマイさんは、「それくらいならまだよかったんですけどね……」とボヤく。
「推しがアンバサダーを務めるハイブランドのバッグを買うために、家の修繕費用を使い込んだことが発覚し、緊急家族会議です。本当に使っているならばまだしも、全く使いもしないのに! お金の使い方はよく考えてと伝えましたが……」(マイさん)
母がSNSで大暴走
商社勤務の20代女性・サナエさんは、「推し活をする40代の母親が、SNSで暴走している」と悩みを打ち明ける。
「もともと母親には10代の頃からファンの男性アイドルグループがあって、私も母に連れられてそのグループのライブに何度も行ったものです。母の影響で私もファンになった男性アイドルがいるし、推し活の楽しさはわかるので、それ自体は否定しません。