値上げラッシュが続くなか、家計のために節約生活を実践する人は多い。時には、「もう少しだけ安くして」と値引き交渉をすることもあるかもしれないが、成功させるためには高いコミュニケーション力が必要であり、値引き交渉を重ねることでコミュ力が高まることもある。さらに、工夫次第では節約生活で家族や友人との絆が深まるメリットもあるという。達人たちに、節約とコミュニケーションの関係について聞く。
家族も友人も大喜び
「ど田舎に住む元アラサー主婦のまったり節約生活」で人気の節約ブロガー・まいわしさんは、月1万円のお小遣いで美容代や趣味、友人とのランチ、レジャーなどをやりくりしている達人だ。
「周りにレジャー施設がない地域に住んでいるので、ハロウィンやクリスマスなどのイベントは、低予算で120%楽しめるよう工夫しています。
たとえば、100円ショップで買ったカラフルな紙コップやプラスチックカップにフランクフルトや唐揚げ、ポテトフライなどを入れて屋台っぽくテーブルに並べたら、『お祭りみたい』と子供たちに大好評でした。この夏、わが家で夏祭りをしたのですが、4人分でかかった費用は3000円ちょっと。外食すれば、食費+交通費などでもっと出費は多くなりますが、家なら交通費はタダ。低予算でも工夫次第で家族や友達との楽しい思い出はいくらでも作れますよ」(まいわしさん)
「スプーンやフォーク、割り箸をふだんからスーパーなどで多めにもらい、客人のもてなしなどに活用している」と言うのは、チラシ、割り箸、スプーンに至るまでありとあらゆるモノの再利用の達人で、京都在住の節約主婦・さとみさんだ。
「以前は、来客時には家で使っている銀のスプーンやフォークで出していましたが、コロナ禍以降は衛生面でも気になるので、スーパーでもらってきたモノをお出しするようにしています。その方がお客様も安心して使えると思いますし、使用後はゴミ箱に捨てるだけなので、洗い物も減って一石二鳥です」(さとみさん)