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好意につけこみ投資詐欺へと誘導する「ロマンス詐欺」の実態 筆者の元にも届いた「心の隙間」に入り込もうとする手口

こういう相手には要注意!

 こうした詐欺に引っかからないようにするためには、相手に対する警戒心が必要です。特にこういう相手には要注意です。

・自称外国人や、外国の在住経験がある日本人で、不自然な日本語を使う
・投資を趣味で行っており、暗号資産やFXで儲けていることをアピール
・非常に連絡がマメで、甘い言葉をささやく
・結婚をほのめかし、その資金のために投資をすすめる

 じつはわたしのところにもFacebookを通じて、それっぽいメッセージが届くことがよくあります。そういう人の投稿を見ると、見た目が非常によく、高級ホテルやレストランでの食事の様子や、美しい景色が多くアップされています。

 通常なら、まったく空々しく感じスルーしますが、もし心が弱っているときに、優しく声をかけられたら、つい返信してしまうかもしれません。こういった相手は、シングルマザーなど、誰かに優しくされたいと願っている人を狙うと聞いたことがあります。“自分だけはぜったい引っかからない”と思っていても、心の隙間にスルリと入り込まれて、いつのまにかがんじがらめになることも。“甘い言葉にはご用心”です。

ロマンス詐欺に遭わないための心得

【1】SNSで知り合った人の指示で投資をしない

 勧められるままに投資した場合、投資の運営会社や、相手の実態がつかめないことが多く、そのお金を取り戻すことは非常に困難です。会ったこともない相手から投資話を勧められたら、その時点で「NO!」ときっぱり断りましょう。

 投資自体は悪いことではありません。自分にあった投資方法、投資商品を選べるよう、学ぶことが大切です。

【2】マッチングアプリはルールに従って利用する

 マッチングアプリで出会った場合は、すぐにLINEなど外部サービスに誘導されます。マッチングアプリの利用規約では、外部サービスへの誘導を禁止していたり、最初のメッセージでの外部アカウントのやり取りを禁じている場合があります。そういった違反行為に値する場合は、すぐに運営サイドに通報しましょう。

 また違反行為でなくとも、すぐに外部サービスへ誘導するのは不自然です。「日本語がむずかしいから、LINEのほうがLINE翻訳を使ってスムーズに会話ができます」などといった、もっともらしい誘導理由にはくれぐれも注意してください。

 もしトラブルに遭ってしまった場合は、怪しいと思った時点ですぐに居住地域の消費者生活センターに相談しましょう。消費者ホットライン「188」に電話すれば、市町村や都道府県の消費生活センター等を案内してくれます。

今回のまとめ

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