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メガバンクは支店・ATM統廃合、手数料値上げの“利益・効率重視”で空前の好業績 「儲からない客」は切り捨てへ

メガバンクとは大きく異なる地銀・信金の預金優遇にも注目

メガバンクとは大きく異なる地銀・信金の預金優遇にも注目

 ネット銀行ならコンビニ系ATMの手数料が無料になる場合もあるが、メガバンクの顧客の利便性が高まることはほとんどない。

 こうした利用者の不満を各行はどう受け止めているのだろうか。

「キャッシュレスや非対面取引の手段の拡充、利便性向上を進め、店頭取引ではご案内やコンサルティング機能を強化して参ります」(三菱UFJ)

「ご意見については真摯に受け止め、今後も様々なお客様のニーズを踏まえつつ、ご利用いただきやすいサービスの提供・改善に努めてまいります」(三井住友銀行)

「デジタル、リモート、店舗、すべての取引で、お客様が期待するサービスの拡充、利便性向上を最優先に取り組んで参ります」(みずほ銀行)

「脱メガバンク」という選択は

 最寄りの支店やATMが統廃合されたことを機に、近所の地方銀行や信用金庫に口座を移す人もいる。

「会社員時代から利用していた近所のメガバンクの支店がなくなり困っていたところ、もっと近い場所に地銀の支店があったので年金受取口座を開設しました。今もメインバンクにしています」(70代男性)

 実際、顧客獲得のため、メガバンクより高金利の定期預金や「懸賞金付き定期預金」など、オリジナリティを前面に押し出した金融商品を展開する地銀や信金も増えている(別掲表参照)。

 森岡氏が言う。

「店舗ネットワークの利便性を考えれば、ゆうちょ銀行もメガバンクに代わる有力な選択肢となり得ます。店舗、ATM台数とも圧倒的に多く、国の出資比率が約35%を占めるので『潰れない』という安心感もあると言えそうです」

次のページ:米有名銀行は米国内で支店網を「再拡大」
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