吉田みく「誰にだって言い分があります」

【自転車用ヘルメット普及への道】実際に着用し始めた60代女性「帽子型でオシャレしたい」の小さな楽しみ

警視庁のキャンペーンでは「帽子型」もPRされた(時事通信フォト)

警視庁のキャンペーンでは「帽子型」もPRされた(時事通信フォト)

服装に合わせてヘルメットも替えたい

「仲間からの情報を基に、ハット型のオシャレなヘルメットをネット通販で購入しました。価格は3000円しなかったくらいだと思います」

 初めのうちはヘルメットを着用すること自体に「大げさ」「みっともない」などの心理的抵抗があったマサヨさんだが、あることがきっかけで気分がガラリと変わったという。

「シンプルなデザインで使いやすいだけでなく、帽子部分にはUVカット機能もあるから、今ではいい買い物ができたと思います。仲間からも『とってもオシャレね!』『お買い物上手!』なんて褒められちゃって嬉しかったです」

 今ではすっかり、オシャレのひとつとして楽しんでいるそうだ。褒められたことがきっかけで、マサヨさんは様々な帽子型ヘルメットを購入。TPOに合わせたオシャレを意識し始めるようになった。

「ヘルメットもその時々の服装の雰囲気に合わせて替えたいと思うようになりました。1個ずつの値段はそんなに高くないですし、自転車に乗る以上は常に必要なものです。キャップ、リボンのワンポイントがついたものを買い足しました。お気に入りのデザインについては色違いで買い足しています」

 しかし、その様子を見たマサヨさんの夫は、あまり良く思っていないそうだ。

「『安全のためのヘルメットだろ? 何個も買う必要ないじゃないか!』と怒られました。でも3種類しか持っていませんし、高価なものでもないんですけどね……。ヘルメットなので普通の帽子とは違い、かさばって収納スペースを圧迫することにもイライラしているようでした」

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