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不祥事があると配信停止も?「サブスクは信用できない」と円盤を買い求めるファン心理 「後で買おうとしても手に入らない」

オリジナル版を求めて円盤を購入

 出演者や制作者が不祥事を起こしたことで、映画やドラマ、音楽作品などのネット配信が停止するのは珍しいことではない。エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。

「昨今では“作品に罪はない”という考えもあり、出演者が不祥事を起こしたとしても過去の作品をそのまま配信したり、公開が予定されている映画をそのまま公開するケースもあります。しかし“不祥事がどれだけ重大であるか”にも関わってくる問題であり、被害者がいる犯罪の場合などは、やはり配信停止、発売中止となることもあります。

 また、アニメ作品や海外映画・ドラマの日本語吹替版などであれば、不祥事を起こした声優を降板させ、新たなキャストを立てた新バージョンにして再配信するというケースも多い。そうなると、“オリジナル版”を楽しむには、“円盤”しかなくなってしまいます。サブスク配信全盛の今のエンタメ界ですが、こういったアクシデントによる配信停止もあるということで、“オリジナル版”を求めて円盤を購入するファンも少なくありません」

 仮に出演者の不祥事で作品の配信が停止となった場合、その時点で店頭に並んでいる同じ作品の“円盤”が回収されるということもある。つまり、事が起きてから円盤を確保しようと思っても遅いことがあるのだ。

「不祥事が起きてからレコード会社が“配信停止”や“回収”を判断して実行するまでの間に“駆け込み需要”が高まり、すぐに売り切れになったり、その作品の中古市場価格が高騰したりということもあります。いずれにしろ、出演者の不祥事が発覚した時点で、その出演作を手に入れるのが相当難しくなってしまうわけです」(大塚氏)

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